大切な君に捧ぐ歌
放課後。彼が私の教室に来た。
「河村!!」
あ、申し遅れた。
私は、河村みつば。
そして、私の大好きなミュージシャン。
真田誠。
「真田くん、どうしたの?」
「いや、部室来るかなと思って」
「あの、憧れの部室に入っていいの!?」
「バンドの仲間にも紹介したほうがいいかなと思って。ファン第1号をさ!」
「行く行く!!」
「じゃ、行こう!!」
真田くんが私の手をとり、部室へ案内してくれた。