偽りと真実~scrabble~
3章>>>信じない…
目を覚ますともうお昼の12:00を回っていた。
学校には間に合わなかったのでサボることにした。
「やっと起きたー」
煙草を吸いながら、
鼻で笑いなが、一樹が言った。
「おはよ………あれ…?みんなわ……?」
私が起きた頃にはみさもまさくんもいなかった。
………一樹と二人だった。
「とっくに帰った」
私は慌てて帰る準備をした。
そんな姿を冷静な目でみながら
「俺あとでパチンコ行くからそんとき一緒に出れば?」
「えっ……?いいの?」
「おう」
私はそれ以上話すことができなかった。
混乱して、緊張して………
ねぇ一樹……
あの時、深い意味はなかったの?
すごく……すごく嬉しかったんだよ……
一緒にいたのに
せっかく一緒にいれたのに
あまり会話もせずに、時間だけは確実に流れていく。
「そろそろいくぞ」
一樹の声で私は帰る準備をした。
ふと時計を見ると、もう夕方の4時………
準備を終えて
一緒に部屋を出て…一緒に玄関を出た。
「おじゃましました。じゃーね。」
「おう、またな」
それだけ言って私と一樹は
別々の方へ歩きだして行った。