偽りと真実~scrabble~
2章>>>運命or悪戯…
将太の家はそんなに遠くはなかった。
両親は留守で、二つ下の妹だけが一人いた
「お兄ちゃんっ!!おかえりなさい、、」
「おう!」
それだけ言って私達を部屋へ案内した。
少し…いや、結構散らかっていたけど
男の子の部屋って感じがしていた。
男はベッドに、私達はソファーに座った。
将太は来る途中で買ったお酒やおつまみを
テーブルの上に広げ、
「よし!!飲むぞーーっ!!!!」とテンション高く叫んだ。
それに合わせてみんなもお酒を手に取り乾杯をした。
お酒が入るにつれ、みんなの会話は止まることなく
次第にみさも完全に溶け込み、はしゃいでいた。
馬鹿達で馬鹿やって、、楽しくて
みんな本当に楽しそうで、、
気がつけば浚と将太はもう酔いが回っていて
ベッドの上で半分寝かけていた。
そんな二人の姿をクスクス笑いながら
私達はまだ飲み続けていた。ガールズトークが始まって
勝手に話も弾んで、盛り上がっていった。けど、
みさと話していてわかった。
やっぱりこの子は苦手。この子じゃない。
裏切り合い、うわべだけの関係で終わる。
私は気づかれないように
気づかれない程度に少しづつ……少しづつ……
壁と距離を作っていた。
身を守るために。