偽りと真実~scrabble~
「ねぇ!!今からこの人達と遊ぼーよっ☆」
──ドクンッ…───
張り切るみさ………。
「しょーちゃん達も寝てるしさっ!!」
ふと目を向けるとイビキをかいて
浚と将太は気持ちよさそうに寝ている。
「もうメールしちゃったからねっ♪」
みさは私の返事も聞かずに話を進めた。
一人はいテンションで楽しそうにだった。
──ドクンッ…───
さっきからうるさくなる鼓動が
少しだけ私を苦しめる。
(……一樹くん…――)
「あっ返事きたっ!!♪」
──ドクンッ…───
「03:30に〇〇公園待ち合わせ!だって☆」
これは運命って言えますか?
小さな悪戯の始まりではなくて…。
この時強く断っていたら…──
みさに出会っていなかったら…──
一つでもズレていたら全て変わっていた。
そう考えると、とても怖くなるのは私だけ…?
一樹…──
あなたはどういう気持ちでいたのですか?
とうしてあなたは私達と会ってしまったの?
あの時のあなたは何を思っていたの……──
ねぇ一樹……───