今すぐ会いたい
最初は嘘かと思った。


それを確かめるように、龍に背を向けてほっぺをつねってみた。


凄く痛かった。


事実は嘘ではなかった。


まぎれも無い、現実。


私は龍に言った。


「どうしてきたの?」


私は尋ねてみた。


私だったら、答えられない質問だ。


1つ間を置いて龍は言った。


「そ、それは・・・」


 龍は少し戸惑っていた。そして、無言で座った。


それからの会話は無かった。
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