日々是淡々と‥
「それに、そんな事でわかるような客なら、
とっくに書類送ってきますよ。
あの田中ってのはすっごく変なやつで、
こっちの話を全然聞かないんですよ。」
「お客様‥でしょ?普段からそういう
態度だと‥。」
「はいはい、わかってます。
ちゃんとお客の前では田中様って
言ってますし‥。」
埒があかない。諦めた由香里は、
「そ‥。じゃあ、お客様は書類をいつ
送ってくださるっておっしゃっているの?」
「‥さぁ‥まだ、いつとは‥。」
頭の血管がブチッと音を立てて切れそうに
なりながらも冷静を装い由香里は続けた。
「聞いてみたの?まだ聞いてなければ、
すぐに確認して私に知らせてください。
以上です。」
そう言うと、沙耶の顔を見上げてにっこり
微笑んでから机の上の書類に目を戻した。
とてもじゃないが、書類の文字など
まともに読める気分ではない。
数秒その場に立っていた沙耶は
ふてくされながらぼそっと
「わかりました。」
そう言って、自分の席に戻っていった。
頭の先から神経と血管が交互にブチブチと
音を立てて切れていくようなイライラに
打ちのめされながら、由香里は書類を
パラパラとめくって目を通している
ふりをしていた。
そこに突然、机の上の携帯が
ブルルルル~と振動したので
驚いた由香里は我にかえった。
慌てて手にとって開いてみると、
それは親友の亜由美からのメールだった。
『仕事中にごめんね。忙しい?
近々、ミーティングしない?
御都合をお知らせ下さいな♪』
気心の知れた友達からのメールに
一瞬ほっとした由香里は、携帯を
机の下に隠しながら急いで返信した。
『了解。ただ今イライラの頂点なり。
もう限界!今すぐ一杯やりたいよ(怒)
思いっきり辛い物食べたいよぉ!
来週は引渡しがあって無理だけど(泣)
再来週ならいいわよ!
二人の都合に合わせるよ。楽しみ!』
由香里はそっと携帯を置くと
気を取り直して、
「はぁ~っ」
と大きなため息を一つついてから
仕事に戻った。
とっくに書類送ってきますよ。
あの田中ってのはすっごく変なやつで、
こっちの話を全然聞かないんですよ。」
「お客様‥でしょ?普段からそういう
態度だと‥。」
「はいはい、わかってます。
ちゃんとお客の前では田中様って
言ってますし‥。」
埒があかない。諦めた由香里は、
「そ‥。じゃあ、お客様は書類をいつ
送ってくださるっておっしゃっているの?」
「‥さぁ‥まだ、いつとは‥。」
頭の血管がブチッと音を立てて切れそうに
なりながらも冷静を装い由香里は続けた。
「聞いてみたの?まだ聞いてなければ、
すぐに確認して私に知らせてください。
以上です。」
そう言うと、沙耶の顔を見上げてにっこり
微笑んでから机の上の書類に目を戻した。
とてもじゃないが、書類の文字など
まともに読める気分ではない。
数秒その場に立っていた沙耶は
ふてくされながらぼそっと
「わかりました。」
そう言って、自分の席に戻っていった。
頭の先から神経と血管が交互にブチブチと
音を立てて切れていくようなイライラに
打ちのめされながら、由香里は書類を
パラパラとめくって目を通している
ふりをしていた。
そこに突然、机の上の携帯が
ブルルルル~と振動したので
驚いた由香里は我にかえった。
慌てて手にとって開いてみると、
それは親友の亜由美からのメールだった。
『仕事中にごめんね。忙しい?
近々、ミーティングしない?
御都合をお知らせ下さいな♪』
気心の知れた友達からのメールに
一瞬ほっとした由香里は、携帯を
机の下に隠しながら急いで返信した。
『了解。ただ今イライラの頂点なり。
もう限界!今すぐ一杯やりたいよ(怒)
思いっきり辛い物食べたいよぉ!
来週は引渡しがあって無理だけど(泣)
再来週ならいいわよ!
二人の都合に合わせるよ。楽しみ!』
由香里はそっと携帯を置くと
気を取り直して、
「はぁ~っ」
と大きなため息を一つついてから
仕事に戻った。