フェンス越しの背中

2人目の退部者

翌日の部活に向かう為
ナホとアサミとマリナは
校門で待ち合わせを
していた。
早速マネージャーの
仕事として
大きな水筒と
救急セットを持たされた。

毎回ホームルームが遅い
ナホとアサミのクラスが
終わるのを待ち続けるが、
待ち合わせ場所には
ナホしか来なかった。


「アサミチャンは?」

「辞めたよ」

「えっ、何で!?」


アサミは誰が見ても
認める美少女で
初日の部活でも
チヤホヤされていた。
女の子なら
あんなにチヤホヤされて
喜ばない筈がない。


「知らない」


ナホは興味無いようで
その話題は終わった。

しかし納得のいかない
マリナは、
アサミのクラスに向かう。
ナホはクラスには
いなかった。


「アサミチャン、
 どうして退部したの?」

「うん、
 実はね…」


アサミは言い難そうに
顔を暗くする。


「ナホチャンが怖いの」

「えっ?」

「マリナチャンも
 気を付けてね」
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop