新 抱かない男の見分け方
 若い読者の皆さんには、20年以上抱かれてこなかった女性の気持ちは想像できないと思います。抱かれないことで、愛されている自信を見失った女性は、パートナーを非難するようにもなります。
 そして、さらに自分をも責めてしまうのです。年をとったから、太ったから、若い頃とは違うから抱いてくれないのだ、と。自分の存在を否定しながら暮らすのはつらすぎます。50代でこんなつらい告白をする和美さんが、あと30年生きるとすると……想像を絶するお話です
 一方、50代でセックスしている女性に会うと、この人は豊かなセックスをしているな、というのがわかります。表情の輝き、女性としての自信、そしてかわいさが混ざりあい、なんとも言えないオーラを出しているのです。
 早い人では40代初めで生理がなくなる人もいますが、それで女としての人生が終わったわけではありません。愛する人から抱かれることにより得られる充足感、幸福感。それによって女として、いつまでも魅力的でいることができるのです。
「おばさんになってまで、『愛してる』とか『抱いて』とか言うのって、ちょっと恥ずかしい」なんて思われるかもしれません。しかし、人間にとって「愛」は一生を通してもちつづけるテーマです。愛されているということは、必要とされていることであり、自分の存在意義に通じるからです。
 また、若い時分に思っているほど、気持ちは年をとりません。いつまでもきれいでいたいと願うのと同じように、パートナーに愛されていたいと思うものなのです。シンデレラと王子様は、孫に囲まれて、手をつないだまま天に召されていきたいと願うのでありましたとさ。
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