新 抱かない男の見分け方

　健二さんはパートナーに飽きてしまったケースです。「好きだし、頼りにしているけれど、セックスの対象には思えない」、そんな意見は健二さんだけでなく、つきあってまだ２年しか経っていないという未婚男性からも出ました。
　彼らは長い時間一緒にいることで、パートナーに女性としてのフェロモンを感じなくなったと言い、ときには別の女性とセックスしたり、セックスフレンドを作ったりします。セックスの相性が合わないわけでも、彼女が嫌いなわけでもない。『飽きた』という現象は、かなりやっかいです。
　一方、隆さんは「セックスが好きではない」と言うように、セックス自体をしたがらない男性です。実はこのタイプが年々増えてきています。いわゆるゲイやアセクシャル（性的欲求がない人）のように、女性を好きにならないというのとは違います。性欲だってあります。しかし、セックスそのものが好きではないために、彼らにとってセックスは「たかがセックス」であり、厚生労働省調査のしない理由でダントツだった「面倒くさい」と感じているのです。
　これは、セックス以外の楽しみが多いということに加え、コミュニケーション能力の低下や、失敗経験の少なさが原因とも言われています。セックスは究極のコミュニケーション。しかし、そこでコミュニケーションを楽しむよりも、失敗したくないという思いが先行してしまいます。
　また、失敗を恐れるあまり、思い切ったことができず、満足のいくセックスができなくなるという悪循環に陥ります。
「でも、この手の男性なら浮気をしないから安心なのでは？」
　そう思う方もいるかもしれませんが、彼がセックスしてくれないつらさ、セックスを面倒くさそうにされるつらさを想像してみてください。かなりヘビーです。

　恋人・夫婦仲相談所に来られる女性は、未婚・既婚に関わらず、「セックスがないことで、愛されている実感が得られない」と言います。皆さん、とても真剣です。「私のどこがいけないの？」「どうしたら抱いてくれるかわからない」「私に魅力がないの？」と涙に暮れながらも、必死で自分を見つめます。
　しかし、セックス嫌い、性欲がないと言い切る男性とうまくやっていくことは、難しいと言わざるを得ません。 悪いことは言いません。もし今つきあおうとしている人がセックス嫌いなら、つきあうのをやめましょう。心からあなたを愛し、豊かなセックスができる男性は、ほかにいるのです。

「男はみんなセックス好き」と思っていた人もいるかもしれませんが、そうではない現実がおわかりいただけましたか。