新 抱かない男の見分け方
 
 一方、セックスレスから復活した例もあります。

 37歳のダンナ様と40歳の奥様ですが、結婚して2年経った頃からセックスレスに陥り、すでに5年。奥様は自分の悪いところを冷静に見つめ、それを直そうと努力したり、セクシーな雰囲気をつくるのですが、ダンナ様に背中を向けられてしまうと、次の日、余計にあたってしまうということでした。そして、わき出る感情はダンナ様への恨みばかりだとメールでご相談をいただきました。
 しかし、メールのやり取りをするなかで、どれほどダンナ様を愛しているかということに気づき、自分の気持ちを相手に伝えることを投げ出さず、もう一度がんばってみるとの決意のメールをいただきました。そして……。



「世界一幸せな妻だと思いました」
      ----ゆみさん(40歳・結婚7年)

 自分の気持ちをきちんと伝えることがなかなかできなかった私ですが、まずは「いってらっしゃい」のキスから始めました。そして時間をかけて彼に手紙を書きました。
 彼の仕事がつらい時にこちらもピリピリしていたことを謝り、毎日の仕事へのねぎらいと感謝の気持ちを書きました。また、なんでも協力するから、きついことがあったら話してほしい。そして、仕事が一段落したらデートしてほしい。ひとりエッチについても、できればやめてほしいとお願いしました。
「あなたが、ほかの女性の裸を見て射精しているところを想像するだけで、とてもつらい」とも書きました。
 その日を境に夫が変わりました。外で飲む回数が減り、家で私にも一緒に飲もうと言ってくれたり、「一緒にお風呂に入ろうか」と誘ってくれるようになりました。朝の「いってらっしゃい」のキスも、彼からの「いってきます」のキスになりました。なんだか、もうどうしていいのやら、私がドギマギしてしまいました。
 そして、その週の金曜日に求められたのです。きっと彼は疲れていたと思うし、なんとなく照れくささもあったと思いますが、私は気が変になるのではないかと思うくらい感じてしまいました。
 5年ぶりにセックスしたあと、「世界一好き」って言ってくれました。単純かもしれませんが、それだけで本当に幸せになれるのですね。泣いてしまいました。それこそ世界一幸せな妻だと思いました。
 自分のことにしか目が行かなかったセックスレスだった頃に比べて、今は精神的にも肉体的にも落ち着いています。この状態がずっと続くように私も努力していきます。もっと、なんでも素直に心から話せるように。意地っ張りにならず、エッチでかわいい妻でいたいと思います。そうして、こんな気持ちになれたことの感謝の手紙を、またいつか夫に書きたいと思います。
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