新 抱かない男の見分け方
②……性欲低下の男
◆特徴
誰に対しても性欲がわかない……。そんな男性が、このタイプです。前述の彼女や妻に飽きた男と違って、パートナーにかぎらず、どんな女性ともセックスしたいと思わない男性と言えるでしょう。
◆原因
仕事が忙しいなどで、体力的、精神的に疲弊していることが考えられます。セックスよりも睡眠や休養が必要な状態です。また、疲労が溜まりすぎてうつ病になると性欲が低下するとも言われていますので、セックス以外にも、食欲がない、ふさぎがち、お風呂に入るのを嫌がる、何をしていても楽しそうではない、といった症状が出ていたら、専門医に診てもらうことをおすすめします。
また、若者の精子の数が減少しているとも言われています。医学博士である石原結實氏が書いた『男はおしりで選びなさい』(2005年/WAVE出版刊)によると、これまで「1回の射精で放出される精液約3ccには、精子が2~3億個含まれている」というのが基本的なデータでしたが、20代の若者ではこの数値を満たしているのが全体の3割前後。同じ調査では60代の6割が数値をクリアしていますので、現代の若い男性はおじさまよりヨワヨワということらしいです。
さらに、WHO(世界保健機構)では自然妊娠に必要な精子数を精液1ccあたり2000万個としていますが、40代の男性たちがこの基準値を100%クリアしていたのに対し、20代でクリアできていた男性は86%だったり、1970年代から1990年代の30年間で日本男性の精子数が約12%減少したとする研究結果(慶應義塾大学医学部 吉村泰典教授)が発表されたりしています。
おじさま方が「今の若い者が話すのはゲームのことばかり。俺がその年代のときは女のことしか考えてなかったぞ」と言うのも、なんとなくわかるような気がします。実際、熟年おじさま方は今でもエッチ魂は健在。熟年向け男性誌では『死ぬまでセックス』だの『とことんセックス』だの『女性器一覧』だの、激しいタイトルのセックス特集が毎週競うように出されています。電車の中で読まれていることが多いスポーツ誌でも、巨乳美女のページは絶対に存在します。おじさま方は野球やプロレス好きをアピールしながらも、必ずセックス面に目を通すのであります。今の20代男性と比べるとやはり野獣系ですね。
さて、次に考えられる原因は、セックス以外に楽しいことがたくさんある場合です。都市部の20代男性によく見られるパターンです。彼らのライフスタイルをチェックしてみると、自分の趣味に割いている時間がとっても多い、なんてことはありませんか?
・ゲームマニアで、帰ってきたらスマホと一体化して遊んでいる
・大のテレビっ子で、家にいるときはテレビをつけっぱなし
・ネットサーフィンやSNSなどに没頭していて、パソコン画面ばかり見つめている
・仕事が終わると、英会話カフェやダーツバー、カラオケなどお気に入りのスポットに出向いてしまう
・異業種交流会やセミナーが大好き、夜や休日はよく出かけている
などなど。
あなたと話しているときの顔よりも、パソコンやスマホ画面に向かっているときのほうが楽しそうな表情をしている、なんてことになっていたら要注意! 好きなことに没頭している本人は楽しいわけですから、隣にいるあなたがつまらない顔をしていることにも気づかないのかもしれません。そういった意味では、ちょっと自己チューな男といえるでしょう。
ただ、このように趣味に没頭している場合は、性欲が低下しているとはいっても、マスターベーションはするようです。というのも、生産される精子が体の中にたまってしまうと気持ち悪く、健康にもよくありません。これは性欲の問題ではなく、尿と同じように排出欲に関わることですので、ひとりでチャチャッと性欲を処理してしまうというワケです。
◆処方
疲労困憊・睡眠不足の彼に、「エッチしよっ」は禁句です。精力のつく手料理でねぎらったり、子守歌を唄って寝かしつけたり、なんとか彼が気持ちも身体も上向きになる癒しを提供しつづけるのみ。
また、彼があなたより他のことに気をとられやすいシチュエーションをつくらないこと。パソコンやテレビのない場所で、あなただけに集中できる空間をつくる。“私だけを見つめてくれる時間”“あなたを今は独占したい”というアピールをしましょう。まずは緑が多い公園、日帰りお出かけスポット散策など、気分転換をすすめてみて。