新 抱かない男の見分け方

③……セックスが嫌いな男


◆特徴
　前章でセックスが好きではないという男性の声をご紹介しましたが、彼らがこのタイプに当てはまります。
「セックスだけが愛情表現ではない」というのが象徴的な言葉です。キスをしたり、手を握ったり、一緒に寝るのはいいのですが、セックスをしたいという欲求が起きません。彼らの中には「彼女がセックスしてほしくて悩んでいるなら考える」という人もいますが、基本的にはセックスを重要視していないため、彼女が悩んでいることに気づかないことも多いのではないでしょうか。
　また、その度合いがさらに進み、セックスを極端に嫌がる男性もいます。

◆原因
「性欲がないわけではないけれど、セックスはあまり好きではない」というのが彼らの言い分で、なぜ好きではないのか、ということ自体あまり深く考えていません。
　しかし、人とのコミュニケーションはさらっとしているほうがおしゃれ、相手の懐に入っていくようなガッツリした人間関係は超苦手、自分の周り半径60センチ内に人がいると落ち着かない、相手の気持ちをおもんぱかりながら行動するのは面倒という男性たちは、“相手との究極の組合い”に位置するセックスからは距離を置きたいと感じているのではないかと、私は見ています。
　セックスが嫌いになる原因はいろいろありますが、男性の場合は初体験で失敗して、それがトラウマになったという事例があるようです。初体験のとき、緊張のあまり勃起できず彼女にがっかりされた……、そんな苦い経験が心の傷となり、「また失敗してしまうのではないか」という気持ちから、セックスが嫌いになってしまうというわけです。
　また、セックスに限らず何事にも自信がなく、失敗を極度に恐れるタイプも未知の体験であるセックスには消極的です。「失敗したらどうしよう」「彼女に嫌われるかも」という気持ちにとらわれてしまい、ふたりでセックスを楽しむことができず、「人が言うほどいいものではない。むしろ嫌い」となってしまうのです。
　この場合、「抱いて！　抱いて！」と焦らせると余計に負担をかけてしまうので、「挿入しなくても抱きしめてくれるだけでいいの」と安心感を与える言葉をかけてあげましょう。

◆処方
　持論でいくと、改善の余地なし！　セックス嫌い系の男性と結婚するとうまくいかないので、「それでもスキ」と自分で納得した場合だけおつきあいを続けましょう。しかし……５年後、いや１年後に恋人・夫婦仲相談所を訪問することは間違いありません。