新 抱かない男の見分け方
③……怖い女
身体だけでなく、心の状態もふたりのセックスに影響を及ぼします。たとえば、仕事で失敗をしてしまった。どのように挽回したらいいかわからない。そんなときに性欲がみなぎってくる人は少ないでしょう。同じように、パートナーに恐れおののいている状態では、セックスしたいという気持ちはわいてきません。
抱かない男の実例のなかで、奥さんのご機嫌をとるのに疲れてしまった男性を紹介しました。彼のように、常にパートナーに気を遣っていては、疲れてしまうのはしょうがありません。
とくにセックスは、言葉や表情といったいつものコミュニケーションとは違う種類のコミュニケーションです。いいセックスをするためには、どちらか片方だけが気を遣っていてもダメです。お互いを認めあい、気遣う気持ちが必要なのです。
つきあいが長くなるにつれ、相手を思いやる言葉が減り、見下し、そしてひどい言葉をサラリと言う。相手が反論しようものなら、倍にして返す。また、思いどおりにいかないと、言葉だけではなく、表情と態度で不機嫌なオーラを醸しだす。そんな女性はたくさんいます。
また、多くの夫婦を見ていて感じるのは、子どもを産んだあと、亭主をあごでこき使う怖いお母さんになってしまうタイプが多いということです。「なぜ私だけが育児しなくちゃいけないの! フィフティ・フィフティで分担してよ」とイライラする妻も怖い女になっていきます。
たしかに出産は女性にとって大仕事です。妊娠期間中は身体が変化し、生活も変わらざるを得ません。妊娠中毒症など母体に負担がかかる場合もあります。そして出産。あの痛さは産んだ人にしかわからないでしょう。出産後も、夜中でも数時間ごとに授乳したり、育児は本当に大変です。自分がそんな大変な思いをしているのに、父親となった夫は、相も変わらず家事も育児も手伝ってくれなくて、イライラが募るばかり……。そしてモンスターワイフへの道まっしぐら。
もちろん女性側にも言い分はあるでしょう。でも、そんな女性を抱きたいという男性はまずいません。日常すべてがそんな怖い態度で、いざセックスのときだけしおらしくしていてもダメです。怖い女となる前に、相手を好きだった頃に立ち返り、かわいい女に戻りましょう。