新 抱かない男の見分け方
⑤……自立していない女
「女は甘えるぐらいのほうがかわいい」そう思う男性も中にはいるでしょう。しかし、自立していない女と甘えん坊はイコールではありません。
「彼がなんとかしてくれる」「彼といれば幸せになれる」「彼が養ってくれる」それが自立していない女です。
とくにちょっと前のセレブ婚ブームには警鐘を鳴らさざるを得ませんでした。もちろん、セレブ婚でも、自立した男女であればラブラブカップルとして末永く幸せな生活を送るでしょう。
でも、「社長の彼と結婚したら、私は仕事を辞めて、都内の高層マンションに住んで、月に一度はファーストクラスで海外旅行。家事はお手伝いさんにやってもらって、エステでお肌を磨き、習い事でセンスも磨いて、セレブマダムの雑誌に取り上げられちゃったりして……」と目論んでいるなら考えものです。打算はすぐに見破られてしまいます。
「なあんだ、やっぱりオレの金狙いか」と見透かされてしまうと、とたんに男性はクールになります。
「女はオレの飾り物。高級外車ときれいでプライドの高い女を身近に置いておくことがオレ様の結婚に対する価値観さ」と割り切っている男性なら、セレブ婚狙いの女性でも、数年間は愛してくれると予想されます。しかし、80歳になるまで大切にしてくれるかというと、100%イエスとは言いきれません。
最初はリッチな結婚生活でラララ~♪と唄いながらシンデレラのように過ごしていた主婦が、結婚7年目に離婚したいと夫から言われ、慰謝料の取り方もわからず、手に職もないので、路頭に迷うケースは実際あるのです。
恋人・夫婦仲相談所には、「経済力がないし、世間体も悪いので、離婚届にはハンコを押せません」と言う女性も多数来られますが、愛されない妻のまま、どんどん年をとっておばあちゃんになっていくほうが、よっぽどつらいです。
養育費のことを聞くと、それだけで暮らせそうなものの、裕福な生活スタイルが身についてしまい、レベルを落とすことを異様なまでに恐れているのです。
自立していない女は、愛されなくなったと気づいてからも、「それでもいいから妻の座にいたい」と押し殺した声で言うしかなくなります。悲しいお話ですが、夫はこうなってしまったネガティブな妻を抱きません。誰しもがうらやむリッチな妻だけど、夫の愛はすでに冷えている。幸せかどうかは本人の気持ち次第ですから、夫と愛し合っていないけれど裕福だから幸せと感じられるならよいですが、恋人・夫婦仲相談所に相談に来るとか、私の本やメルマガに目がいくというのは、心のどこかで「幸せじゃないのかも」と感じているからだと思います。
さて、セレブ婚狙いにかぎらず、自立していない女は、なぜ“抱かれない女”なのでしょうか。それは、ふたりで暮らすということは、お互いに助けあうことだからです。「キミが笑っていてさえくれれば、ボクは幸せ」そう言う彼だって、本当に困ったときにあなたが微笑んでいるだけなら、迷わず別れを選ぶでしょう。
“抱く男”は、ふたりの関係性のなかで自分が成長していくことを望みます。そのためには、あなたがしっかり自立したうえで、彼との関係を支えあうことが必要なのです。
彼を理解し、時には励まし、時には慰め、そして時には彼の刺激となる存在でいる。それにはあなた自身の自立が必要なのです。相手に何かしてもらうことばかりを求めていたら、相手は疲れ果ててしまいます。それはセックスそのものにも当てはまります。
ちょっと話が観念的になってしまいましたが、これは次回以降で紹介するセックスフルのラブラブカップルを取材したことでわかったものです。セックスフルのカップルは、パートナーについて、「自分にはかなわない部分をもっている」「何か相談すると、ハッとするような意見を言ってくれる」「非常に努力家で尊敬している」などと尊敬の念をもっていることが判明しました。これは、仕事をしている場合でも専業主婦でも同じです。
ふたりの間に何か問題が起きても、相手のせいにしたりせず、ふたりで話して解決する、それがお互い自立したカップルなのではないでしょうか。そしてその支えあえる安心感が、よいセックスにもつながり、そのままセックスフルへと突入させるのです。
セックスフルご夫婦のダンナ様が、「家に帰って妻と話をするのがとても楽しみ」とにっこり微笑まれるのを見て、人に自慢される女性こそ抱きたい女になり得ると大納得しました。