新 抱かない男の見分け方
【法則1】なんでも話す
ラブラブカップルの最大の共通項は、“なんでも話す”ということでした。セックスレス・カップルも会話はしています。でも、その中身が違うのです。
セックスレス・カップルが話すのは、テレビのネタや子どもの話題が中心。一方でラブラブカップルは、そういった日常の会話に加え、精神的な支えになるような内容もきちんと話しているのです。なかでも将来の夢や計画を話しあっているカップルが目立ちました。
たとえば、ともに海外勤務の多い職場に勤めるカップルは、どの時期にどのような国での勤務希望を出すか、それが叶えられなかったときはどうするか、妻はどのように働くか、将来、学校の先生になりたいという夫の夢をどの時点で実現させるか、などについて話しあっていました。定年退職後はこれまで知りあった各国の人たちが集まるような小料理屋をやりたい、なんて話題も上ります。
また、前回の連載で紹介した信介さんのように、仕事の上での失敗や困ったことも、奥さんには話せるという人も多くいます。たんに話を聞くだけのこともあれば、アドバイスをする、励ますといったことがタイミングよくできる。それがラブラブカップルの女性の特徴でした。
男性が話しかけるテーマに臨機応変に対応できること、世の中の動きを知っていること。これは女性側も勉強して、自分のアドバイス能力を高めておかないとできません。
「うちの妻に、こんな難しいことを話しても無駄だから話さない」という男性の声は多数あります。それが何十年も続くと、セックスレスどころか会話レスのクールな夫婦になってゆくのです。あぁ、おそろしや、おそろしや。
そしてラブラブカップルはもちろん、セックスについても話します。「今日は濡れにくいみたいだね。あんまり気分がのらなかった?」。セックスとその会話を通して相手の体調や仕事の様子、そういったことまでわかるのがラブラブカップルなんです。
なんでも話す関係になるためには、環境づくりも大切です。子どもがいるカップルは、子どもを親などに預けてふたりの時間をもつ工夫をしたり、仕事が忙しいカップルは週に1日、ストレスを洗い流す日を決め、一緒にお風呂に入ってリラックスしながら、いろいろな話をしています。
また、話す側、聞く側ともに、気持ちを相手にビシッと向けることも、めんどくさがってはいけません。話がはずむカップルは、「パートナーの反応やアドバイスがとても的を射ているし、笑うツボなどもわかっているので、話すのが楽しくてしょうがない」といいます。
相手を理解するとともに、お互いに心を開いている状態。それが楽しい時間を生み出し、もっと話したい、という楽しいサイクルができていきます。
喜ぶときは大げさなくらい喜び、ホメるときは遠慮せずホメる。日常のリアクションの研究も欠かさないでください。
もちろん、ラブラブカップルでもぶつかるときはあります。しかし、決してそのままにはしません。誤解がある場合は誤解を解き、自分がなぜそう思ったのか、どういう意図でそれを言ったのかなど、丁寧に話しあうようです。
時には感情的にもなるのですが、感情の波に押し流されてうやむやにしてしまうことなく、そこでもしっかりとお互いを理解し、不快感を後に残しません。