あたしは彼氏に復讐します
俺の初恋
大和side
俺には可愛い彼女がいる。
1年のときは、クラスは別だったが学年1可愛い子として有名だった。
俺はあまり興味がなかったからどうでもよかったが、俺の親友の繚から誘われて無理やり彼女のクラスに連れていかれた。
そこには今まで俺が相手にしていた女共なんかよりも純粋そうで穢れなんて知らなそうな女の子が友達と楽しそうに話していた。
俺は、彼女が笑うたび異常なくらい鼓動が早くなった。
それからというもの女共に言い寄られても何も感じなくなった。
繚に相談してみると
「お前って意外と鈍かったんだな」
と呆れていた。
そして繚はそんな俺に質問してきた。
「なあ、大和…」
「…なんだよ」
「もし莉沙ちゃんに仲のいい男がいたらお前はどう思う?」
繚がいきなりそんな事を聞いてきた。
「……」
「どうなんだよ…」
「なんかイライラつかモヤモヤする」
初めて見たあいつの顔が脳裏に浮かんだ。
「そんでそいつが莉沙ちゃんと付き合ってたら?」
「…邪魔したくなる」
「これで分かったか?」
「何が?」
繚は一体何が言いたいんだ!
「まだ分かんねーのかよ!」
「だから何のことだよ」
もういい加減にしてくれよ…
「お前、まさか自分が嫉妬してんのに気づいてねーのか?」
「は…?」
「マジかよ…(小声)大和が自分の気持ちに気付けないくらい鈍感だったなんて」