あたしは彼氏に復讐します

俺は莉沙への不安を紛らわすために浮気をした。

始めのうちは隠れてやっていた。

一度莉沙に見つかったことがあったが、何も言われなかった。

俺に嫉妬してくれないと思ってからは、莉沙の前でも女の誘いに乗るようになった。

それでも莉沙は俺に対して何も言わなかった。

それどころか俺と距離を置きはじめた。

自業自得だが、この時の俺はそんな莉沙に腹が立った。


と、同時に悔しさと悲しみが込み上げて来た。



それから俺は荒れた。


莉沙には悪いと思ったが、女遊びが激しくなった。


だんだんと歯止めが利かなくなった。


繚は俺にやめるように言ったが、一向にやめない俺に呆れていた。




そんな日々が半年続いた。






ある日の昼休みに莉沙は親友の高梨優芽と教室を出ていった。
< 21 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop