あたしは彼氏に復讐します
俺は莉沙への不安を紛らわすために浮気をした。
始めのうちは隠れてやっていた。
一度莉沙に見つかったことがあったが、何も言われなかった。
俺に嫉妬してくれないと思ってからは、莉沙の前でも女の誘いに乗るようになった。
それでも莉沙は俺に対して何も言わなかった。
それどころか俺と距離を置きはじめた。
自業自得だが、この時の俺はそんな莉沙に腹が立った。
と、同時に悔しさと悲しみが込み上げて来た。
それから俺は荒れた。
莉沙には悪いと思ったが、女遊びが激しくなった。
だんだんと歯止めが利かなくなった。
繚は俺にやめるように言ったが、一向にやめない俺に呆れていた。
そんな日々が半年続いた。
ある日の昼休みに莉沙は親友の高梨優芽と教室を出ていった。