ほわいと*Canvas
「それからあそこにいる無愛想な顔を
したのが、一ノ瀬 暁」
三石さんが指を指した方を見ると、
サラサラの銀色に近い髪の毛に
ハーフのような顔立ちをした、
絵本の中に出てくる王子様のような
人が立っていた。
「無愛想は余計だ、涼介」
「悪い悪い。
それで、その暁の隣にいるのが……」
「俺は堀川 真斗。
一応、ここにいるこいつらの
リーダーなんだ」
お父さんのような雰囲気の堀川さんは、
私に優しい笑顔を向けてくれた。
「はじめまして。
あの、リーダーって何のリーダー
なんですか?
それとここはどこ……」
私が今いる場所がどこなのか聞こうとした時、
その部屋の空気が一気に変わった。