ほわいと*Canvas
「あ、気がついたんだ。」
ドアを開けて入ってきたのは、
さっき声をかけてくれた人だった。
「もう起きて大丈夫?」
「は、はい!
あの、ありがとうございました。」
「気にしなくていいよ。
困った時はお互い様だからさ」
私の隣に座ったその人は、
かけていたサングラスを外して
とても気さくな笑顔を向けてくれた。
(優しそうな笑顔……)
その笑顔につられて私も無意識のうちに
笑顔になっていた。