君さえいれば、何もいらない

「大好き。大好きだよ、渚」

「…俺もだ。お前がいたから、今まで頑張ってこれた」




抱き締めあう。
お互いの体温が、こんなにも近い。


ああ、私は。
今、とっても幸せよ。





「俺たちは、何があってもずっと同じだ」

「…そうだね」

「好きだ、優季」

「…愛してる、だもんね。渚…」




そして私たちは、キスをした。

幾度となく、お互いを確かめ合うように。