SET
「涼風、おしかったじゃん。次こそは勝てるように一緒に練習頑張っていこうね」


真心は喝を入れるようにわたしの背中をバシンと音がする程叩いた。

負けて当たり前なんだろうけど、悔しい気持ちに苛まれているわたしの心情を真心は読み取ってくれていた。


「うん。ありがとう、真心」


わたしは真心にしか聞こえないくらいの小さな声で呟いた。


練習、頑張ろう。



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