SET

「涼風……」


「……お姉ちゃん」


階段側でうずくまっていたわたしは、お姉ちゃんの声で顔を上げた。


「そうだ!お姉ちゃん、結果どうだった?」

「ん?獲ったわよ、1位」

「本当に!?やっぱりお姉ちゃんはすごいなぁ。それに比べてわたしは……何やってんだろう……」

「まったく、こんなに顔ぐちゃぐちゃにして」


お姉ちゃんは自分のタオルで優しくわたしの顔を拭いてくれた。



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