SET
「おはよう」
そう言って教室に入ると、真っ先に親友の小宮真心(こみや まこ)の元へと駆け寄った。
「真心、おはよう」
「おはよう、涼風。どうだった?久しぶりの姉妹での登校」
「もう、すっごく楽しかったよ。あっという間に着いちゃったから物足りない感じもあったけど」
「本当に涼風は唯さんのこと大好きだよね」
「当たり前じゃん。超自慢のお姉ちゃんだもん」
真心は笑いながら「良かったね」と言った。