SET
休み時間に入部届を出したわたしは、授業が終わるのを今か今かと待っていた。
「はい、これでホームルームを終わります。部活の見学をしたい人は自由に行って大丈夫ですよ。それではまた明日」
先生が最後の言葉を言い終わると、帰る用意を終えていたわたしはかばんを持ってすぐに席を立ち、真心の元へと向かった。
「真心、一緒に行こう」
「涼風早すぎ」
「だって待ち遠しかったんだもん」
真心は「はいはい」と苦笑しながら、かばんに教科書を詰めている。
「そういえば、涼風体操服とか持ってきてるの?」
そんな真心の質問にわたしは胸を張り、サブバックを前に突き出した。
「もちろん。今日から練習に参加したかったから準備してきたんだ」
「やる気だね――と言いながら私もだけどね」
そう言って真心も机の横に掛けてあったサブバックを取って、掲げて見せた。
「はい、これでホームルームを終わります。部活の見学をしたい人は自由に行って大丈夫ですよ。それではまた明日」
先生が最後の言葉を言い終わると、帰る用意を終えていたわたしはかばんを持ってすぐに席を立ち、真心の元へと向かった。
「真心、一緒に行こう」
「涼風早すぎ」
「だって待ち遠しかったんだもん」
真心は「はいはい」と苦笑しながら、かばんに教科書を詰めている。
「そういえば、涼風体操服とか持ってきてるの?」
そんな真心の質問にわたしは胸を張り、サブバックを前に突き出した。
「もちろん。今日から練習に参加したかったから準備してきたんだ」
「やる気だね――と言いながら私もだけどね」
そう言って真心も机の横に掛けてあったサブバックを取って、掲げて見せた。