消えた清水能舞台(A探偵団5)

挑戦手紙

○タイトル
   「映画村探偵団ー消えた清水能舞台」

○タイトルバック
   京都嵐山の全景。

○映画村、内
   待機中の撮影隊と俳優達。
助監督「雨が止みました。撮影に入ります」
   皆、あわただしく動き始める。

○撮影所、17スタジオ脇
   6人がいる。
   後ろをスタッフが通る。
スタッフ「お疲れ様でした」
6人「おつかれさまでした!」

木村「あら、原田さん、これ?」
   原田の腰に手紙がはさまっている。
原田「あれ、いつのまに?」

高田「スパイがいるんやわ、この撮影所の中に」
   皆の不審な顔。

○フラッシュ
   監督、役者、スタッフの顔が次々と浮ぶ。

○もとのスタジオ脇
   6人がいる。
山本「誰かさっぱりわからん」
原田「全然気づかへん。プロや」
木村「プロと言えばアクションチーム」

山本「それはないだろう」
高田「剣戟会かなあ?」
原田「殺陣はやっても忍者はヤレン」

高田「そやなあ」
亜紀「それよりも」
太一「手紙の中身!」

原田「そや」
   原田、ゆっくりと手紙をめくる。

○手紙の文字
   「水無月の長刀鉾に誘われて
    流れ去り行く清水能舞台」
   
< 3 / 17 >

この作品をシェア

pagetop