朝の時間
え、これどういう状況⁉
なんで見ず知らずの人が私を
助けてくれてんの⁉
そう思ってたときだった。
上から声がした。
「なぁ、大丈夫だった?」
「え、なにが…?」
「すっげー、顔色悪かったから。
しんどいのかと思って。」
あぁ… だからここまで連れてきてくれた
んだ…
…なんだ、良い人なんだね。
私は自然と笑顔になってしまった。
「…なんで笑ってんの?」
「え⁉ あ、な、なんでもない!」
「そう? まぁ、顔色はもう良いみたい
だな。」
そう言って、その人は私の顔を覗きこん
だ。