ごめんなさいねぇ
「遅れてごめ〜んね♪」

残業を終えた良太が合流してきた。

「おう、来たぞ、『妹その2』が・・・」

直人がおどけてみせた。

「遅いっ!何してるんだ!!」

夏子が声のトーンを下げて、良太に一喝すると・・・。

「ひどいっ!夏子さんのチームからまわってきた仕事じゃないか!」

上着を椅子に置きながら良太が拗ねてみせる。

「どこから回って来ようと、残業するなんてどん臭いね!」

直人と夏子が声を揃えて良太を笑った。

「くぅ〜!鬼だな。」

悔しがる良太を笑いながらも、

「ねえ、あたしたち、食べずに待ってたからお腹すいたわぁ。
次のお店いきましょ。」

直人がわざと女性の様な口調で話した。

「え?俺、残業弁当ちょっと食べちゃったよぉ~。もうちょっと遊ぼうよ!」

ちょっと口を尖らせる良太に、

「あんたねぇ~、弁当食ってないで早く来なさいよ!」

笑いながら怒ったフリをする直人と夏子の後を、

拗ねながら追いかける良太の三人はプールバーを後にした。
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