ふぁんたじあ!!
ムシとヤギは王城に向かって歩き出した、街にはいろいろな格好をした人が歩いた、商人の元気な呼び声があちこちで聞こえる。
3人はカルガモの様に一列に並びあちこちをキョロキョロしながらついていく男二人に質問される度に丁寧に答える少女が一人という異様な光景が広がっていた。
「ねえカルさん!王様の城にはいつつくの?」
「カルでいい。後少し」
「なあなあカル!アレなんだ!?人がいっぱいいるぜ!!」
「……あれは奴隷市場。奴隷を売っているの」
「奴隷?」
「ペットか使い捨てのちり紙みたいな物よ」
「でも、みんな人間だぜ?ちょっと違うのもいるけど」
「いいのよ、奴隷は生き物じゃない。物なの、あそこでしか生きられないのよ。あいつらは、わかったら行くわよ、臭くてたまらない」
カルはハンカチで口元を抑えると足早に奴隷市場の前から去った。二人はそれに続いて行くが質問は止まらない。
「人が人を飼うなんてどう考えてもおかしいだろ!」
「そうだよ…人はみんな平等じゃないといけないよ!」
カルは立ち止まると二人の襟首を掴み路地裏に引きずり込んで二人をぼろ布の山に放り投げる。
「綺麗事ばっか吐かさないで。うざいのよ。ムシ。あなただってヤギのこと奴隷みたいに扱っていたじゃない。ヤギの方が殺されないだけましだけどね。それにこの国は奴隷を売って生計を立ててる、国営局にでも知られたら貴方達死ぬわよ?」
「で、でも間違ってる!」
「この国ではそれが当たり前。…王様のところへ急ぐわよ」
カルは一人で路地裏から出るとスタスタと歩き出した。
二人はカルを初めて嫌な奴だと思った。
3人はカルガモの様に一列に並びあちこちをキョロキョロしながらついていく男二人に質問される度に丁寧に答える少女が一人という異様な光景が広がっていた。
「ねえカルさん!王様の城にはいつつくの?」
「カルでいい。後少し」
「なあなあカル!アレなんだ!?人がいっぱいいるぜ!!」
「……あれは奴隷市場。奴隷を売っているの」
「奴隷?」
「ペットか使い捨てのちり紙みたいな物よ」
「でも、みんな人間だぜ?ちょっと違うのもいるけど」
「いいのよ、奴隷は生き物じゃない。物なの、あそこでしか生きられないのよ。あいつらは、わかったら行くわよ、臭くてたまらない」
カルはハンカチで口元を抑えると足早に奴隷市場の前から去った。二人はそれに続いて行くが質問は止まらない。
「人が人を飼うなんてどう考えてもおかしいだろ!」
「そうだよ…人はみんな平等じゃないといけないよ!」
カルは立ち止まると二人の襟首を掴み路地裏に引きずり込んで二人をぼろ布の山に放り投げる。
「綺麗事ばっか吐かさないで。うざいのよ。ムシ。あなただってヤギのこと奴隷みたいに扱っていたじゃない。ヤギの方が殺されないだけましだけどね。それにこの国は奴隷を売って生計を立ててる、国営局にでも知られたら貴方達死ぬわよ?」
「で、でも間違ってる!」
「この国ではそれが当たり前。…王様のところへ急ぐわよ」
カルは一人で路地裏から出るとスタスタと歩き出した。
二人はカルを初めて嫌な奴だと思った。