素直になれたら〜大切な想い〜



ガラッ


「なるちゃーん
一眠りさし……て」


え?な、な、なんで



そこには予想もしてない
人がそこにいた



「よっ!先生なら留守だぜ寝たいなら寝とけよ」



「…………」



そこには速見がいた。
まさかのまさかで
びっくりだわ



居ないと思ったのに
なんでいるの?


「おい?」


「え?!!」


ちっ近!!
いつのまにそこにいるの?!!



いろいろ考えてたら
いつのまにか速見は
あたしの目の前にいて


あたしの顔を覗き込ん
でいた。



「…………」


「…………」


近いんですけど…


お互い距離を保ったまま
無言な状態が続いた


「「「きゃはははー!まぢでー!!!!」」」

「まぢまぢ!!」



え?!嘘?!人?!


「あたし、もう行きます!」


こんなとこ
見られたくない
早くどっか行きたい



ドン!


勢い任せに速見を
どかしていこうとしたら



グイッ!!
ガラッ



「ウワッ!?」



腕を引っ張られて
扉と速見の板挟み
状態になった



え?一体何が起こった
いきなりすぎて頭が
着いていかない



数秒たってこの状況
が理解できた



「……!?ちょ、近い」


「…お前、なんでそんな態度な訳?」



「………」



俯いたまま答えない
あたし。



「答えろよ」



グイッ


また腕を引っ張られて
より一層距離感が増した



ドキドキドキドキドキドキ



「…速見には関係ない」


心臓が張り裂けそう
なのを押さえて
振り絞ってでた言葉


速見とあたしの距離
ちょっと動いたら
キスできそうな距離感


離れたいけど
足の間に速見の足が
あって身動きが取れない


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