素直になれたら〜大切な想い〜
高校4年目
春の風がロングヘアーの髪をなびかせる
今日この頃
中学から伸ばしたロングヘアーはもう
背中の下半分ある。
今頃みんなは新しい生活送ってる
んだろうな
大学行ったり専門学校行ったり就職したり
だけど
あたし、松沢夕凪は今日から
高校四年制になる。
いつもの行き慣れた道を歩いていると
急にものすごい風があたしを襲った
「い、いたっ」
目にゴミ入ったし
カラコンしてるから余計に痛いんだけど
ごしごししても取れる気配ないし
まぢで最悪なんだけど
キキィーーー!!
な、なに!?
急にものすごいブレーキ音が
あたしの耳をざわつかせた
「おい、お前◯◯定時制だろ?
道に迷っちまったから教えてくんね?」
急に話しかけたと思ったら
なんなんこの人
見た目めっちゃヤンキーって
かんじで刺青入ってるし
あり得ないんですけど
「おい、聞いてる?」
「あ、うん。定時ならこの道
た真っ直ぐ行って次の角右です」
しまった。
忘れたわ道聞いてたんだこの人
「あー、サンキュー!分かりやすいわ
てか、目痛いんか?右目押さえてるけど」
「まぁ、そんなかんじです
てか、早く行かないと間に合わないから
行きますね」
そういってあたしは
足早にその場から離れた
ちらっと後ろを見ると
まだその男の人はその場にいた。