素直になれたら〜大切な想い〜
次の日バイト終わって
学校に向かう途中の道
あたしはこの道が苦手だ
道というより人が多いから
変に思われてるんじゃないかとか変に意識してしまう
なるちゃんにも
気にしすぎって言われた
もんなぁ
昔よりは気にしなく
なったけど
やっぱり気にしちゃう
んだよね
学校行くだけで
疲れちゃう……
当たり前か
自分で疲れさしてん
だもん
早く直さなきゃ!
学校について
1時間目は空きだったからまた昨日の空き教室に
向かった。
ガラッ
ホッ
「よかった。来てないみたいで」
ホッと胸を撫で下ろして
いつもの場所
窓側の1番後ろに
座って歌を聴く
「♪♪♪♪♪〜」
小さい声で歌いながら
窓を見ていた
やっぱりこの場所は
落ち着く
なにも考えずに一人の
時間を楽しめるから
楽なんだよね
でも……
ガラッ
ドアの音に気づいて
あたしは歌うのやめて
ドアの方に目を向けた
「…あ、…どうも」
うそー
速見成道君じゃんよ
ありえないありえない
「………」
突っ立ってないで
なんか喋れよー
速見成道君は
ずっとドアの方にいて
無言でこっちを見ていた
気まずい気まずい気まずい
早くここから立ち去りたい
てか速見成道早く
ここから立ち去れ!!
このどうもビミョーな
空気に堪えられなくった
あたしは意を決して
速見成道に話しかけてみた