16歳。ー10年越しの約束ー
その後、小雪逹を送った後
瞬さんの家に無事に着き、俺は先に風呂を借りた。
俺が風呂から上がると
「何かあった?」
と、瞬さんが昨日と同じように冷蔵庫からコーラを取りだし、俺に渡してくれながらそう言った。
「…ありがとうございます。…その、なんていうか…」
俺は言葉を詰まらせた。
壮太の気持ちを他人にベラベラ話していいものか、とも思ったからだ。
「まぁ、3人で久々に過ごしたからいろいろあったんだろうな。」
瞬さんは俺の表情から何かを悟ってくれたのか、そう言ってくれた。