16歳。ー10年越しの約束ー
クリスマスの夜
今日はクリスマスイブ。
しかも日曜日だ。
約束の午前11時。
俺は姉貴達が働いているショップが入っている駅ビルに来ていた。
たくさんのショップが入っているこのビルは、年代関係なく人気がありオシャレな飲食店なんかもある。
ビル自体がクリスマス一色の飾りつけをされ、ビルの入り口にある中央広場には大きなツリーがあり、昼間ながらイルミネーションで彩られている。
「ったく。カップルばっかじゃねーか。」
小雪を待つ俺はツリーの下で思わず小さく呟いた。