16歳。ー10年越しの約束ー


ダメージを受けたまま私、小雪は電車に乗っている。


『今日、お見舞いに来てくれたら嬉しいなぁ』


壮ちゃんからそうラインが届いた。


きっと龍ちゃんもいるだろう。
…大丈夫。
いつも通りの3人でいればいいんだ。


あのネックレス…
いつもは着けるけど、今日は何だか着けることが出来なくて…


私はそれを制服の胸ポケットに入れておいた。
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