16歳。ー10年越しの約束ー


「お、おじゃまします。」

ベッドと椅子の距離の近さに少しドキドキしながら近づく。

…いつもなら平気なのに、壮ちゃんがデートなんて言うから…

そう思って座ろうと屈んだ瞬間、胸ポケットからシャラっと音がした。




「何か落ちた…ネックレス?」


!!
あのネックレス!



壮ちゃんは、拾い上げたネックレスをまじまじと見たあと


「あ!」

と声をあげた。
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