16歳。ー10年越しの約束ー
「小雪、伸長何センチ?」
「…156センチ」
「…チビだな。」
俺が思わずそう呟くと
「うるさーい!大体、龍ちゃんがでっかく成りすぎなのよ!180くらいあるんでしょ!?この巨人め!」
小雪が笑いながら俺の腕をバシバシ叩いてきた。
俺は思わず笑いながら
「巨人て何だよ!お前なんか俺にかかれば一捻りでおしまいだな!なんだよその細い足!細すぎだっつーの!」
そこまで言うと、俺はすぐにしまった!と思った。
…俺の憎まれ口が思う存分出てしまった…
そう思いながら、恐る恐る小雪を見る。