16歳。ー10年越しの約束ー
私もその龍という男の子をマジマジと見た。ちょっとつり目の、気の強そうな男の子だ。
「…す、砂場が好きなの。」
本当は他に遊んでくれる人がいるなら、私だって滑り台とかブランコで遊びたい。
そう言えず、一言だけ返すと、
「変な女!」
そう言われて、私が思わずムッとなった所に
「はーい!ストップ!」
公園の入口から、ひとりの男の子が
こっちに向かって言いながら近づいてきた。