16歳。ー10年越しの約束ー
「龍も何でいつもそんな意地悪なんだよ!今日こそ、この砂場で遊んでる子を遊びに誘おうって二人で決めたじゃん!そんなんだったら、小雪ちゃんだって逃げちゃうよ!」
壮太君のその言葉に
「え!?」
と、私はビックリした。
…私を誘おうとしてくれてた?
「うるせー!だってそいつ、砂場が好きなんだよ!本当に泥んこ女だよ!」
龍君がそう言うと、すかさず
「龍!」
さっきまでニコニコしてた壮太君が
龍君を睨んだ。