16歳。ー10年越しの約束ー


「…は、はい。」

私はさっきと全く違う龍君にビックリしながらそう答えた。


すると、


「まだ言うことあるよね。」

ニコニコしながら壮太君はまた龍君の背中をポンポンと軽く叩く。


龍君は苦いものでも食べたような顔をしたあと、深呼吸して私の目を見つめて


「…俺は龍!まぁ、よかったら一緒に遊ぼう!」

カチコチになりながら、龍君はそう言った。

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