16歳。ー10年越しの約束ー
「やっと言えたね!小雪ちゃん、龍って意地っ張りで、いっつも意地悪ばっかり言っちゃうけど、本当はいいやつなんだ!許してやってね!」
壮太君は龍君の背中をまたポンポンしながらそう言った。
龍君は何か言いたげだったが、壮太君には逆らえないようだった。
それが、何だか面白くて
思わず私は吹き出しそうになった。
「な、何だよ!何がおかしいんだよ?」
龍君のその言葉に私は慌てて
「い、一緒に遊ぼうって言ってもらえたのが嬉しくて!よかったら仲良くして下さい!」
頑張ってそう返した。