16歳。ー10年越しの約束ー





「やっと言えたね!小雪ちゃん、龍って意地っ張りで、いっつも意地悪ばっかり言っちゃうけど、本当はいいやつなんだ!許してやってね!」


壮太君は龍君の背中をまたポンポンしながらそう言った。



龍君は何か言いたげだったが、壮太君には逆らえないようだった。



それが、何だか面白くて
思わず私は吹き出しそうになった。



「な、何だよ!何がおかしいんだよ?」

龍君のその言葉に私は慌てて



「い、一緒に遊ぼうって言ってもらえたのが嬉しくて!よかったら仲良くして下さい!」


頑張ってそう返した。
< 41 / 168 >

この作品をシェア

pagetop