16歳。ー10年越しの約束ー



「は?何を?」


龍ちゃんはビックリした顔で私を見つめる。



「知りたい?」


私は今、きっと意地悪にニヤニヤした顔になってるだろう。


「な、何だよ!教えろよ!」


龍ちゃんは食べかけのハンバーガーをトレーに置いて、私に詰め寄った。





「龍ちゃんの高校にあるんだってね、岬 龍一ファンクラブ !」



私はそう言うと思わずあははと笑った。


龍ちゃんの顔がみるみる赤くなる。

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