16歳。ー10年越しの約束ー



「お前ら、電話ではやり取りしてないんだってな。まぁ、男前になったアイツの声を聞けよ。」


そう言って龍ちゃんはケータイを耳元に当てた。




「お。壮太?




…へ?」




電話は繋がったみたいだけど、龍ちゃんは急に変な声を出して、だんだんと深刻な顔になっていった。
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