16歳。ー10年越しの約束ー
俺は発作が落ち着いたから、壮太が大丈夫だなんて思えなかった。
あいつの心は
大丈夫なんかじゃない。
いつも俺にはニコニコ笑っているけど
あいつは一人で戦っているんだ。
俺には経験したことのない
不安、苦しみ…
壮太が少しでも弱っているとき、
そんな時には
必ず側にいたい、少しでもあいつの心が晴れてほしい。
そう思っていたから、俺は基本毎日のように壮太の元へ見舞いへ行っていた。