16歳。ー10年越しの約束ー
…嬉しかったんだ。俺は。
いつも素直な優しい言葉が言えなくて敵ばっか作る俺を、この2人はわかってくれてるような気がした。
俺の中を見透かされてる気がしたけど、全然不愉快とかそういう気持ちはなかった。
そんな俺と壮太を見つめながら
「やっと、繋がったね。」
小雪は顔をニコニコさせながらそう言った。
外の夕焼けの空は俺たちを優しく照らしていた。
…ちょうど10年前のあの日のように。