16歳。ー10年越しの約束ー




俺の言葉に壮太はニヤリと笑い、俺の方を見た。そして


「なーに言ってんの!12月は楽しい行事がたくさんあるだろ!まず、明後日の日曜のクリスマスイブに、カウントダウンに…」


壮太はニコニコしながらそう言ってきた。



「…別に楽しくもねえよ。まぁ、壮太が楽しみにしてるんなら、ここでパーティーでもしてやるよ。」


俺にとってクリスマスやカウントダウンはどうでもよかった。


去年はまだ壮太も入院していなかったが、無理をしてはいけない身体だったので壮太の家で簡単なパーティーをした。

クリスマスも、カウントダウンも。


タカシなんかを呼んだりしてそれなりに楽しかったなぁと俺は去年の事を思い返していた。
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