16歳。ー10年越しの約束ー
「やっと来た!どうぞー」
壮太のその言葉に、俺はてっきり壮太のお母さんかと思った。
しかし、ドアがガラガラと開き、出てきたのはロングコートを着た小雪だった。
「やっほー!2人とも久し振り!」
小雪はニコニコしながら俺たちを見て言った。
「小雪ー、寒かったろ!鼻が赤いぞ!」
壮太は心配そうに小雪に話しかける。
俺はというと、あまりについていけない展開に固まってしまっていた。