もっと傷つけばいい
別れてしまうくらいなら…
その日から、ソウはあたしを抱くようになった。

情欲が籠る部屋の中で、あたしは荒い呼吸を何度も何度も繰り返す。

「――んっ…」

灼熱のそれが、あたしの中に入った。

「――ナギ…」

ソウがあたしの名前を呼んだ。

「――あっ、ああっ…!」

彼の長い指が敏感な蕾を擦りあげた。

「――ふあっ…」

とろけるような感覚に、あたしの躰が震える。

だけど、
「――んっ…!」

灼熱のそれは、震えるあたしの躰を決して容赦しない。

飴と鞭だと、あたしは思った。
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