もっと傷つけばいい
いくら何でも、法に触れているところでは働きたくない。

1日でも早く、探さなければ…。

アナウンスが、東京に着いたことを告げた。


ねえ、ソウ。

あたしは、あなたに期待をしていたの。

あなたなら、あたしを見てくれる。

あなたなら、あたしを愛してくれる。

そう思って、あたしはあなたに期待をしていた。

だけど、あなたも違っていた。

あなたも、あたしを見てくれなかった。

あたしは、自分が殺してしまった彼女の身代わりだった。
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