もっと傷つけばいい
あたしもスニーカーを脱いで、ソウの後を追った。

あまりにも圧倒的な広さに、あたしはまた驚いた。

まだ何にも物が置かれていないって言うのも、広い理由の1つかも知れない。

キッチンの方に視線を向けると、はカウンター式だった。

「風呂も見るかい?」

ソウがあたしの手を引くと、バスルームへ連れて行った。

……ホテルかよ。

バスルームを見たあたしは思った。

躰を伸ばしても充分なくらいに広いバスタブ。

ガラス張りの窓からは夜景が見える。

景色を独り占め、って感じだ。
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