もっと傷つけばいい
呆然となっているあたしの手をソウがまた引いた。

バスルームを出ると、2つの部屋のドアがあった。

1つ目のドアを開けると…たぶん、ここは寝室だと思った。

ベッドは置いてなかったけど、クローゼットならあった。

もう1つの部屋は、ゲストルームかな。

ソウはあたしを2つ目の部屋があるドアに連れて行くと、
「ここは、君の書斎にすればいい」

何もないゲストルームを見回すと、ソウは言った。

「気に入ったか?」

ソウはあたしに視線を向けた。

「この部屋は…まあ、僕の別荘みたいなものだ」

ソウが言った。
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